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ガイド

プレン峠 ― バイク旅人を惹きつける魅惑のルート2026

両側に松林が広がる、4車線のプレン峠
写真:両側に松林が広がる、4車線のプレン峠。出典:MinhVN1863 / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0
目次
  1. 1. プレン峠の紹介
  2. 2. プレン峠の誕生と発展の歩み
  3. 3. ダラットのプレン峠への行き方
  4. 4. プレン峠のドライブ体験 ― 目を奪われる自然の美しさ
  5. 5. プレン峠を安全に越えるコツ ― バイク旅人は要チェック!
  6. 6. プレン峠ルート沿いの楽しい立ち寄りスポット
  7. お店からのもうひと押し:Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo での夜のBBQ

高原の街ダラットを巡る旅の中で、プレン峠は幾重にも連なる山と森の間をしなやかなカーブが続く、生き生きとした自然の絵画のように姿を現します。手つかずの雄大な美しさがあるだけでなく、冒険や体験が好きな人にとって心揺さぶられる場所でもあります。

松林の中を曲がりくねる、雨に濡れたプレン峠の道
写真:雨に濡れたプレン峠の道が松林の中を曲がっていく。出典:Phương Huy / Wikimedia Commons、パブリックドメイン

プレン峠を越えれば、霧の国で最も美しい道のひとつを堪能できます。息をのむような景色と次々に現れるカーブがわくわく感を生み、これまでになく思い出深い旅になるはずです。探検が好きな人なら、次のダラット旅行でこの詩情あふれる道を走破するチャンスをお見逃しなく。

1. プレン峠の紹介

場所:Số 20, cao tốc Liên Khương – Prenn, phường 3, thành phố Đà Lạt, tỉnh Lâm Đồng

プレン峠は、ダラットで最も美しい峠道のひとつと称され、全長11km以上にわたって魅力的な自然の美しさが続きます。ラムドン省の雄大な山と森の風景の中にあるこの峠は、ダラットの街と周辺地域を結ぶ道であるだけでなく、探検好きにとって理想的なスポットでもあります。

「Prenn」という名前は、古いチャンパの言葉に由来し、「侵略」や「占領」を意味するといわれます。地元の人の話によると、この名前はチャム人と先住民との間で争いがあった時代に関係しているそうです。また、峠の名前は近くの有名な景勝地プレンの滝とも結びついていて、この土地ならではの個性と歴史的価値を形づくっています。

プレン峠
写真:プレン峠

2. プレン峠の誕生と発展の歩み

今日、ダラットを代表する峠道のひとつであるプレン峠を越えるとき、ここが数々の注目すべき歴史的出来事の舞台だったことに気づく人は多くありません。現在の峠道の建設は1943年2月、建設業者 Gross の施工で始まり、プレンの滝から市の中心部へ向かう旧道に代わるものとしてつくられました。新しい道は79か所のカーブで設計され、なかには半径1,000mにもおよぶ区間もあり、この峠道ならではのしなやかな流れを生み出しています。

2000年代初め、増え続ける交通需要に対応するため、地元当局は旧峠道を復旧し、プレン峠と並行してミモザ峠(đèo Mimosa)を新たに整備することを決めました。交通の流れを分散させて本線の負担を減らし、ダラットと周辺地域の往来をより効率的にすることが目的でした。

しかし、2つの峠を一方通行で運用する計画は予定どおりには実施されませんでした。代わりに、ミモザ峠は主にダラットから地域の各省・都市へ農産物を運ぶために使われるようになりました。

重要な転機となったのは2016年。交通運輸省が国道20号のルートを変更し、本線をミモザ峠に移すことを決定しました。それ以来、プレン峠は地方道に格下げされ、ラムドン省交通運輸局の管理となっています。この変更によってダラットの交通網が再編され、峠道ごとの役割がはっきりと分かれると同時に、地域の交通がより柔軟になりました。

プレン峠の成り立ち
写真:プレン峠の歴史

ツーリング帰りにおなかが空いたら ― Xóm Lèo にはマイカーで来るグループ向けに15台分の駐車場があります。お店への道順を見る。

3. ダラットのプレン峠への行き方

プレン峠を走破するのはそれほど難しくありません。特に、絶景の峠道を巡るのが好きな旅好きならなおさらです。どの方向からでも、簡単にアクセスできます。

ホーチミン市から出発するなら、時間を有効に使うために早めに出発しましょう。定番のルートは、国道1K号線で Biên Hòa を通り、国道1A号線に合流してDầu Giây 三叉路へ。ここは休憩や朝食をとり、長い道のりに備えるのにぴったりの場所です。

Dầu Giây 三叉路で左折して国道20号に入れば、ダラットまで一直線です。この道中では Bảo Lộc 峠を越えます。高原らしいひんやりした気候をはっきりと感じ始めるのがこのあたりです。ここでひと休みして、ガソリンを満タンにし、上着を一枚羽織って、プレン峠へ向かう旅の続きに備えましょう。

飛行機や長距離バスなどの公共交通機関でダラットに来た場合、自分で峠道の運転を体験したいなら、市の中心部でバイクを借りるのがおすすめです。また、峠道に慣れていない人や大人数のグループには、タクシーや地元ドライバー付きの車のチャーターも、安全で便利な方法です。

霧の日のプレン峠を連なって走るバス、乗用車、バイク
写真:霧の日のプレン峠を連なって走るバス、乗用車、バイク。出典:MinhVN123 / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0

4. プレン峠のドライブ体験 ― 目を奪われる自然の美しさ

手つかずの魅惑的な姿を見せるプレン峠は、まさに自然がつくり上げた傑作。曲がりくねった道が山と森の緑や、滝の澄んだせせらぎの音と溶け合います。カーブや坂のひとつひとつが生き生きとした絵画を描き出し、旅行者はダラット高原の美しさに心を動かされずにはいられません。

4.1. プレン峠の息をのむほど美しく穏やかな自然の風景

「Prenn」という名前からして、魅力的な探検の旅を予感させます。峠道沿いには、果てしない松林と延々と続く丘の斜面に囲まれた、楽しいスポットがたくさんあります。険しい地形の峠とは違い、このルートは勾配がほどよく、急カーブもそれほど多くないため「気楽に」走れて、ゆったりとした気分で移動できます。それでも、峠道の運転に慣れていない人はゆっくり走るか(5章を参照)、地元ドライバー付きの車をチャーターしましょう(3章を参照)。

とりわけプレンのルートは、バイク旅が好きな人にとって理想的なスポットです。ゆるやかなカーブをひとつずつ越えていく達成感、肌をなでる風、そして全身を包み込む自然が、旅を感動的なものにしてくれます。

道中では、霧の国ならではの景色にたくさん出会えます。風にざわめく緑の松林、色とりどりの花の谷、どこまでも続く野菜畑、山の斜面に寄り添うように建つ小さな農園。そのすべてが穏やかな風景をつくり出し、慌ただしい日常をしばし忘れて自然に浸るのにぴったりです。

ダラットの山あいを曲がりくねるプレン峠
写真:ダラットの中を曲がりくねって続くプレン峠

4.2. バイク旅人を魅了するプレン峠の曲がりくねった道

プレン峠はダラットへの入り口であるだけでなく、道を走破するのが好きなライダーにとっての「聖地」でもあります。山の斜面にかけられた絹の帯のように、ゆるやかでしなやかなカーブが、抗いがたい魅力を放ちます。カーブを曲がるたびに新しい景色が目に飛び込み、運転技術が試されると同時に、バイク旅人の冒険心をかき立てます。山と森の自然に包まれ、なめらかな峠道を走り抜ければ、アクセルをひねるたびに高揚感がこみ上げてきます。

4.3. プレンの滝 ― プレン峠の大森林に残る手つかずの美しさ

プレン峠を走る道中で出会える有名な立ち寄りスポットのひとつがプレンの滝です。果てしない松林の中にひっそりとたたずむこの滝は、手つかずの詩的な自然の美しさにあふれています。高いところから流れ落ちる水が白いしぶきを上げ、深い緑の山と森の中にきらめく絹のカーテンのようです。

滝のまわりはひんやりとして空気が澄み、立ち寄った人は誰もがたちまち魅了されます。リラックスするのに理想的な場所であるだけでなく、自然好きや写真好きにとって印象的な映えスポットでもあります。

森の中の池へ流れ落ちるプレンの滝と、岸辺で眺める観光客
写真:森の中の池に流れ落ちるプレンの滝と、岸辺で眺める旅行者。出典:Андрей Бобровский / Wikimedia Commons、CC BY 3.0

4.4. プレン峠の廃墟の洋館 ― 好奇心と探検心をくすぐる場所

プレン峠の道端に見え隠れするのが、かつて神秘的なうわさで多くの人を震え上がらせた古い洋館です。奇妙な話の数々と結びつき、「プレン峠の幽霊屋敷」と呼ばれたこの洋館は、通りかかる多くのバイク旅人の好奇心をそそってきました。

かつては陰気な雰囲気でしたが、今ではある程度改修され、より明るい新しい姿になっています。地元の人々は「白い洋館」や「プレン峠の洋館」といった、やわらかい名前で呼ぶほどです。信じるかどうかは別として、ここに立ち寄るのは、旅にちょっとした神秘を添える楽しい体験です。

プレン峠の廃屋
写真:プレン峠の廃屋

4.5. 春が来るたびに華やぐ、プレン峠のベトナム桜(マイアンダオ)の園

春のプレン峠ならではの詩的な風景をつくっているのが、山の斜面に沿って広がるベトナム桜(マイアンダオ)の園です。Đức Trọng 県との境から峠の頂上まで続くこの園には多くのベトナム桜の木があり、たいていテト(旧正月)の頃(1月下旬〜2月中旬ごろ。年ごとの天候により早まったり遅れたりします)に花を咲かせます。

淡いピンクの花房がいっせいに開くと、あたりは水墨画のようにきらめく景色に変わります。深い緑の松林を背景にやさしいピンクが織りなす光景は、まるでおとぎ話の世界から抜け出してきたよう。やわらかな日差しの早春の日に、ここを散策したり、車を停めて写真を撮ったりするのは、旅行者なら見逃せない体験です。

5. プレン峠を安全に越えるコツ ― バイク旅派は要チェック!

プレン峠はほかの峠道ほど過酷ではありませんが、安全で充実した旅にするためには、確かな運転技術と交通ルールの順守、そして入念な準備が欠かせません。見落としたくない大切な注意点をまとめました。

  • 早朝・夕方・夜間の走行は避ける:ダラットでは早朝や夕方に濃い霧が出やすく、峠の視界が大きく悪くなります。天気が良く晴れている日中に走る計画を立てるのがベストです。

  • 一定の速度を保つ:スピードの出しすぎ、無理な追い越し、カーブでの急ハンドルは禁物です。どんな不測の事態にもすぐ対応できるよう、前の車との車間距離を常に十分に取りましょう。

  • 車両をしっかり点検する:峠を下る前に、ブレーキがきちんと効くか、タイヤがすり減っていないか、ヘッドライトとウインカーが正常に点くかを必ず確認しましょう。

  • 標識とカーブミラーに従う:プレン峠のカーブには、見通しを助ける凸面鏡・凹面鏡が数多く設置されています ― 見落とさないように!特に、見通しの悪い場所では絶対に停車しないでください。

  • ギア付きバイクやクラッチ付きバイクがおすすめ:こうした車種なら、下り坂で速度をコントロールしやすく、エンジンブレーキも使えます。スクーターの場合は正しいブレーキのかけ方をしっかり身につけ、スリップの原因になる急ブレーキは避けましょう。

プレン峠を走るコツ
写真:プレン峠を走るコツ

6. プレン峠沿いの楽しい立ち寄りスポット

ダラット屈指の詩情あふれる道、プレン峠を走れば、道沿いに点在する魅力的なスポットに次々と出会えます。ただの移動ではなく、自然や文化、そしてユニークな体験が待っている小旅行でもあるのです。

6.1. ダタンラの滝 ― プレン峠の大森林に抱かれた絶景

ダラット中心部からわずか約5km、ダタンラの滝は見逃せない人気の立ち寄りスポットです。落差は20m以上、水量は季節によって変わり(最も多いのは雨季の5〜10月ごろ)、雄大でありながら穏やかな景色をつくり出しています。景色を楽しむだけでなく、コースター型のスライダー、滝の上を渡るジップライン、急流下りなど、スリル満点のアクティビティにも挑戦できます。参加する前に年齢や健康状態の条件をよく確認し、大雨のあと水かさが増しているときは水上のアクティビティを避けましょう。

森の中を白く流れ落ちるダタンラの滝。手前には小川に架かる小さな木の橋
写真:森の中を白く流れ落ちるダタンラの滝。手前には小川に架かる小さな木の橋。出典:thalling55 / Wikimedia Commons、CC BY 2.0

6.2. ロビンの丘のロープウェイ ― プレン峠沿いで味わう空からの新しい眺め

いつもと違う角度からダラットの全景を眺めたいなら、ロビンの丘のロープウェイがぴったりです。宙に浮かぶゴンドラからは、緑豊かな山々やトゥエンラム湖、そして詩情あふれる霧の街までを一望できます。のんびりくつろげるうえに写真映えも抜群で、SNS好きにはたまらない体験です。

ダラットのロビンの丘 - ダタンラの滝
写真:ダラットのロビンの丘 - ダタンラの滝

6.3. Lá Phong 観光エリア ― プレン峠近く、ダラットの真ん中で出会う日本の風景

プレン峠の道中では、日本映画のような自然の風景を再現した Lá Phong(「もみじ」の意)観光エリアにも立ち寄れます。ここでは数百種類もの貴重な樹木、なかでも色鮮やかなもみじの林を楽しめます。さらに、錦鯉の池や盆栽園、ユニークな「五つ屋根」の家も、このスポットの魅力をいっそう高めています。

Lá Phong 観光エリア - プレン峠
写真:Lá Phong 観光エリア - プレン峠

6.4. バリの天空の門 ― Green Hills:ダラット・プレン峠近くの人気映えスポット

ダラットの地に現れた小さな「インドネシア」。バリの天空の門 ― Green Hills は、バリ島の有名な建築をモチーフにしています。左右対称のデザインと背後に広がる空と雲の景色で、絵のように美しい写真を撮りたい人にはうってつけの撮影スポットです。

ダラットのバリの天空の門 - プレン峠
写真:ダラットのバリの天空の門 - プレン峠

6.5. プレン峠沿いのカフェ ― 松林を眺めながら、ダラットの自然の中でコーヒーを

曲がりくねった峠道を走ったあとは、松林にひっそりたたずむ小さなカフェでひと休みするのが最高です。たとえばこんなお店があります。

  • Goodmorning Đà Lạt Coffee

  • Cabin In The Woods

  • Cafe Đợi Một Người

……どのお店も最高にチルな空間で、温かいコーヒーを味わいながら、山や森を包み込むように漂う霧を眺めてのんびり過ごせます。

Đời Một Người - プレン峠
写真:Đời Một Người - プレン峠

プレン峠は、有名スポットを結ぶただの道ではなく、ダラットの雄大な自然美が凝縮された、心揺さぶる旅路です。詩情あふれるカーブ、手つかずの滝、ミステリアスな洋館、そして春が来るたびに咲き誇るベトナム桜の園 ― そのすべてが、探検や体験が好きな人にとって見逃せないルートをつくり上げています。

お店からのもうひと押し:Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo での夜のBBQ

Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo は私たち自身のお店なので、この段落は客観的な評価ではなく、お誘いとしてお読みください。プレン峠のふもと(プレンの滝のあたり)からお店までは、Trại Mát 方面へ道のりで約17kmです。営業は毎日15:00〜23:00。しっかり食べて1人あたり250.000〜300.000đほどが目安で、価格はVAT込みです。

木製の機関車が飾られた Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo の門の前に立つ女性
写真:木製の機関車が飾られた Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo の門の前に立つ女性

行く前に知っておきたいこと:屋外の席は19:00ごろから急に冷え込みます。屋内席があり、ブランケットと温かいお茶も用意していますが、小さな子どもや年配の方がいるグループは、予約の際に屋内席をリクエストしてください。夜にお店の前を通る観光列車は乗客が集まった日のみ運行なので、「今夜は列車が見られる」とグループのみんなに約束してしまわないようにしましょう。遠出せず中心部の近くで食事をしたいなら、ダラットのグルメの記事に住所つきのお店リストがあります。

お店への行き方 · メニューと料金 · ご予約:076 452 7336(電話または Zalo)