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ガイド

ダラット師範大学へ ― 印象的なクラシック建築

アーチが連なる3階建ての赤レンガの校舎と鐘楼 ― ダラット師範大学
写真:アーチが連なる3階建ての赤レンガの校舎と、ダラット師範大学の鐘楼。出典:MinhVN123 / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0
目次
  1. 1. ダラット師範大学を徹底レビュー ― 山あいの街で話題の学校
  2. 2. ダラット師範大学 ― 100年近い歴史とユニークな建築
  3. 3. まだ知らないかもしれない、ダラット師範大学のおもしろポイントまとめ
  4. 4. ダラット師範大学は見学できる?
  5. お店からのもうひと押し:Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo での夜のBBQ

ダラットの真ん中にある夢のように美しい学校で、ワクワクする見学の準備はできましたか?今日は一緒にダラット師範大学へ「ぶらり」とお出かけしましょう。ユニークな建築で有名なだけでなく、若者に大人気の映えスポットでもある場所です。今回の旅では、きっと楽しい驚きがたくさん待っていますよ。さあ、リュックを背負って、一緒に探検に出かけましょう!

大きな校庭から見た校舎の正面。中央に旗竿と赤い花壇
写真:広い校庭から見た校舎の正面。中央には旗竿と赤い花壇。出典:Trần Huy Phương / Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0

キャンパスはそれほど広くありませんが、古風な赤レンガの教室棟から、古い松が木陰をつくる緑の校庭まで、どこを見ても時の面影が色濃く残っています。特に、ユニークな弧を描く屋根の本館は、訪れた誰もが思わず感嘆する建築のハイライト。静かでノスタルジックな空間に立てば、「霧の街」の真ん中で古い映画の中に迷い込んだような気分になるでしょう。

1. ダラット師範大学を徹底レビュー ― 山あいの街で話題の学校

住所:29 Yersin, phường 10, thành phố Đà Lạt, tỉnh Lâm Đồng

ダラット中心部からわずか2km余り、穏やかな Yersin 通り沿いにあるダラット師範大学は、2019年4月に見学者の受け入れを休止するまで、多くの旅行者、特に若者に人気の観光スポットでした。フランスの趣が色濃いクラシックな建築と、緑豊かで開放的な空間から、写真好きにとっての「屋外撮影所」とも呼ばれ、校内のどこを切り取っても「イケてる」一枚になりました。

キャンパスの松並木越しに見る、弧を描く校舎と鐘楼
写真:キャンパス内の松並木から見た、弧を描く校舎と鐘楼。出典:Diane Selwyn / Wikimedia Commons、パブリックドメイン

以前は入場料がかからず、守衛所に身分証明書を預けて、帰りに受け取るだけで見学できました。しかし2019年4月から見学者の受け入れを休止しているため(第4章を参照)、入れるかどうかは事前に守衛所で確認しましょう。

場所がわかりやすくアクセスも便利なので、バイクでも車でも行けます。よく使われるルートは市の中心部から Hồ Tùng Mậu 通り → Trần Quốc Toản 通りと進み、Yersin 通りへ曲がるというもの。そこから800mほど直進すると、目の前に印象的な校舎が姿を現します。道がわからなくても、地元の人に聞けば大丈夫。ダラットの人はとてもフレンドリーなので、遠慮せずに尋ねてみてください!

古い建築を見終えて夕食を考えているなら、Xóm Lèo は中心部から Trại Mát 方面へ約8kmです ― ルートと駐車場をチェック。

2. ダラット師範大学 ― 100年近い歴史とユニークな建築

ダラット師範大学は「霧の街」の有名スポットであるだけでなく、長い歴史を色濃く刻んだ建築物のひとつでもあります。校舎が建てられたのは1927年。フランス人建築家 Moncet の設計で、当初は当時のベトナムに暮らすフランス人の子どもや、上流階級の家庭の子どもたちのための学校でした。

しばらく運営されたのち、学校はコントゥム司教座に引き継がれ、神学生を育成する場として使われました。1世紀近くのあいだ変化と発展を続け、何度も校名を変えながら、現在の名前に落ち着いています。

かつては Petit Lycée Đà Lạt と呼ばれ、その後 Grand Lycée de Đà Lạt、さらにベトナムの医学と科学に大きく貢献したアレクサンドル・イェルサン博士をしのんで Grand Lycée Yersin と改称されました。ダラット師範大学という名前が正式に使われるようになったのはずっと後のことで、それが現在まで続いています。

教員を育てる場であるだけでなく、学校は国家級の建築遺産にも指定されています。さらに世界建築家協会によって、20世紀を代表する建築1,000選のひとつにも選ばれました(VTV)。反り返った赤い瓦屋根、むき出しのレンガ造りの教室棟、そしてユニークな弧を描く校舎 ― こうした印象的な建築が、ここをダラットに来たら見逃せない立ち寄りスポットにしています。

3. 意外と知らない、ダラット師範大学のおもしろポイント

3.1. フランス統治時代のロマンが香る、ダラット師範大学のクラシカルな建築美

ダラットの真ん中に、ダラット師範大学のようにヨーロッパ建築の色濃い建物があるとは、意外に思う人も多いでしょう。主にフランスから輸入された建材で建てられた校舎は、黒みがかった青のスレート瓦をふいた急勾配の屋根、赤いむき出しのレンガ壁、そして色調をそろえたレンガ色(オレンジ)の屋根窓が目を引きます。

年月を経て、瓦屋根や壁など一部のディテールは、保存のために少し手が加えられています。それでも建物全体はほぼ当時のまま残され、霧の街の浮き沈みを静かに見守ってきた「歴史の証人」のような存在です。

残念なのは、弧を描く校舎のアクセントだった鐘楼が、今では元の姿をとどめていないこと。かつて塔に掛けられていた古い時計は失われ、その跡には時の名残のようなくぼんだレンガの部分が残っています。

3.2. 弧を描くダラット師範大学の講義棟

学校のメインの講義棟は、ほかではなかなか見られないユニークな建築です。建物は弧を描くように設計され、正面側は約77m、背面側は約90mにわたって延び、3階建てに24の教室が並んでいます。

校庭を包みこむように弧を描く講義棟と、長く連なる窓やアーチ
写真:校庭を包みこむように弧を描く講義棟と、長く連なる窓やアーチ。出典:Diane Selwyn / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

弧を描く形は見た目の美しさだけでなく、開いた本を象徴していて、何世代もの学生たちの学ぶ心と知への憧れを表しています。このデザインこそが、クラシカルでありながら創造性をかき立てる、独特のアカデミックな雰囲気を生み出しているのです。

3.3. ダラット師範大学の鐘楼 ― ダラットの空にそびえる誇りのシンボル

講義棟の端には高さ54mの鐘楼がそびえています。かつてはダラットにおけるフランス文化の象徴とされた建物です。スレート瓦でふかれ、クラシックとモダンが溶け合ったたたずまいの鐘楼はロマンチックで魅力的な美しさを放ち、ヨーロッパのお城を思い浮かべる人も少なくありません。

ダラット師範大学の、とんがり屋根を載せた赤レンガの鐘楼
写真:ダラット師範大学の、とんがり屋根を載せた赤レンガの鐘楼。出典:Diane Selwyn / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

かつては塔の頂上まで登って、遠くまで広がる霧にかすむ街並みを一望できた時期もありました。しかし現在は、安全上の理由で塔への入口は閉鎖されています。それでも外から眺めるだけで、この建物の威厳と詩情は十分に感じられるはず ― まるでダラットの空をまるごと抱きしめようと、高く伸ばした手のようです。

3.4. ダラット師範大学の広い校庭 ― ヨーロッパの趣あふれる屋外スペース

キャンパスの中央には広々とした校庭があります。学生が体を鍛える場であるだけでなく、学校全体の心臓部のような存在で、課外活動やスポーツ、体育の授業がよく行われています。

広い校庭に集まる学生たち。背後には松並木と校舎
写真:広い校庭に集まる学生たち。背後には松並木と校舎が並びます。出典:Diane Selwyn / Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0

このエリアの見どころは、通路沿いに植えられた青々とした松並木。まるでヨーロッパのどこかの大学キャンパスに足を踏み入れたような気分になります。生い茂る緑とダラットならではの澄んだ空気があいまって、学生にも訪れる人にも、いつもゆったりと心地よい時間を与えてくれます。

3.5. ダラット師範大学のヨーロッパ風の校舎群

弧を描くメインの講義棟のほかにも、キャンパス内には2〜3階建ての校舎が統一感をもって建ち並んでいます。これらの建物は温かみのあるオレンジがかった黄色の壁、特徴的な赤い瓦屋根、そして青く塗られた木の窓が目を引き、調和しながらも個性的な建築のアクセントになっています。

校舎はシンプルながら洗練されたデザインで、1階の足元にはアーチ状に並ぶ焼きレンガの柱があり、クラシックでありながら重たさを感じさせません。建物どうしをつなぐ回廊には白く塗られた二本組の柱が使われ、空間に開放感を与えると同時に、全体のレイアウトにやわらかなリズムを生んでいます。

キャンパス内に建つ、黄色い壁とフランス風の鎧戸の校舎
写真:キャンパス内に建つ、黄色い壁とフランス風の鎧戸の校舎。出典:Diane Selwyn / Wikimedia Commons(パブリックドメイン)

おもしろいのは、エリアごとにスイスとフランスの建築様式が混ざり合っていること。教室や事務棟、実験室などは、がっしりと端正なスイス建築の線を持つ一方、講堂や校長室、宿舎などは、傾斜した瓦屋根と上品でロマンチックな構造をもつ、昔のフランスの学校らしい特徴を色濃く残しています。

4. ダラット師範大学は観光客に公開されている?

ダラットの印象的な建築を集めたリストでも目立つ存在ですが、ダラット師範大学は現在、観光客の見学を受け付けていません。

2本の松と刈り込まれた植え込みのあいだにある事務棟の入口。現在の校名はダラット短期大学
写真:2本の松と刈り込まれた植え込みのあいだにある事務棟の入口。現在の校名はダラット短期大学(Trường Cao đẳng Đà Lạt)。出典:MinhVN123 / Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0

かつては多くの旅行者、とくにクラシカルな空間や写真撮影が好きな若い人たちにおなじみの立ち寄りスポットでした。しかし訪れる人がどんどん増え、管理されないままの見学が、キャンパスの景観や学生・教員の授業や学習に大きな影響を与えるようになりました。

そのため2019年4月から、学校は観光客の受け入れを一時停止すると発表しました。主な目的は、古い建築を守り、学習環境と学内の生活がかき乱されることなく、普段どおりに営まれるようにすることです。

お店からのもうひと押し:Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo での夜のBBQ

Tiệm Nướng & Chill Xóm Lèo は私たち自身のお店なので、この段落は客観的な評価ではなく、お誘いとしてお読みください。お店はダラット師範大学から見て Trại Mát 方面にあり、Hùng Vương 通りに出てから Huỳnh Tấn Phát 通りへと進んで、車で15〜20分ほどです。営業は毎日15:00〜23:00。しっかり食べて1人あたり250.000〜300.000đほどが目安で、価格はVAT込みです。

夜、鍋と焼き物を囲む白いファーコートの女性。テーブルには料理とドリンクがずらり
写真:夜、鍋と焼き物を囲む白いファーコートの女性。テーブルには料理とドリンクがずらり

行く前に知っておきたいこと:屋外の席は19:00ごろから急に冷え込みます。屋内席があり、ブランケットと温かいお茶も用意していますが、小さな子どもや年配の方がいるグループは、予約の際に屋内席をリクエストしてください。夜にお店の前を通る観光列車は乗客が集まった日のみ運行なので、「今夜は列車が見られる」とグループのみんなに約束してしまわないようにしましょう。遠出せず中心部の近くで食事をしたいなら、ダラットのグルメの記事に住所つきのお店リストがあります。

お店への行き方 · メニューと料金 · ご予約:076 452 7336(電話または Zalo)